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minamarch

多くの障害を持ち、2009年11月に神さまのもとへ旅立った2歳・ミナの記録と、2010年に生まれたムスコとママのその後。
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    透析手術後・その後3
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      腹膜透析(入浴)




      お風呂は腹膜透析をやる上で一番難しいことだった。

      おなかから管が出ているため、毎日の消毒・洗浄は欠かせない。
      もちろん清潔操作。手を洗い消毒して臨む。
      手の菌から出口部が感染したり、お風呂のお湯から感染したり。
      感染して膿が出ると、本人は痛がるし、菌が管を伝っておなかに入って腹膜炎になったりするのを阻止するため、
      すぐに抗生剤の点滴をしてもらう。
      それでも治まらないときはまた管の入れ替え手術になる。
      かわいい子供に少しでも痛い思いがないように、ケアする私が徹底的に気をつけなきゃ。




      ●●●
      お腹から管が出ている部分を覆うガーゼをはずして、状態のチェック。
      ハレがないか、膿がでていないかを見る。

      痛がらない程度に押して中に膿が溜まっていないか、ハレて硬くないかも見る。

      ●●●
      管と出口部がお風呂で濡れないように、専用のパックか、小児用採尿パック(おしっこパック)を貼る。
      ミナには、肌のことを考えて、粘着性の弱いおしっこパックを貼っていた。
      管の巻き方にママたちそれぞれのこだわりがある。

      私は管を巻く向きと方向、それから管をパックの中に収めるときに、どうしたら出口部に負担がかからないかを毎日必死で探した。
      そしてとうとうそれを見つけて、今度はどうしたら素早く出来るか、など、どんどんスムーズに出来るよう変えていった。

      ●●●
      おしっこパックはすぐに湯船の水が入ってしまうので、周りに優肌絆を貼る。
      いろいろ試して、ニチバン製の白くて太いタイプの紙テープが一番良かった。
      ちょうどいいくらいの粘着性。毎日使うので強すぎると肌があっという間に荒れてしまうし、弱いと湯船ですぐにはがれてしまうから。

      ●●●
      精製水を開けずに湯船につけておく。
      そのあとはお風呂マットでシャワーを使い、体を洗う。
      ミナは機嫌が悪いとすごく怒って暴れた。
      くだを守るパックが剥がれないように気をつける。

      ●●●
      ベビーバスに浸からせ、ゆっくり歌を歌ったりして過ごす。
      ミナはこの時間がとても幸せそうだった。
      体を洗うまで怒っていたのに、ここで泣き止むこともあった。
      (たまにウンチをしてしまうとそれはもう大変。)

      ●●●
      湯船のあとはお腹の出口部ケア。
      お湯をかけて温かくしたお風呂マットに寝かせ、しっかり手を洗い、ゆっくりパックを剥がす。

      あらかじめ湯船につけて温めておいた精製水でお腹の出口部を少し濡らし、泡で優しく洗う。
      殺菌作用のある『クリアレックス』を愛用。
      泡フォームを見つけてからは泡フォームを使う。
      泡はじかに手をつけずに泡だけをつけて優しく洗える。
      リキッドだとなかなか泡立たないし、お湯で流しにくい。
      ただでさえ殺菌効果をうたう製品なので、洗剤が残ると肌が荒れて、弱ったところで感染すると思う。

      ●●●
      泡で洗ったあとは残りの製精水全部をかけて泡が絶対残らないように、しっかり落とす。

      ●●●
      脱衣所へ出て、まず大きめの滅菌ガーゼで出口部を覆って太いテープで簡単にとめる。
      (タオルがじかに出口部に触らないようにするため。何の菌がいるかわからないし。)
      体をくすぐりながら拭いて(ミナ大喜び)、オムツをあてる(よくここでウンチするから)。

      ●●●
      出口部のガーゼを外し、イソジンで消毒。

      ●●●
      生理食塩水に圧をかけてイソジンを流し、滅菌ガーゼで優しく、しっかり拭く。(水分が残ったまま固定するとすぐ肌が赤くなるから)

      ●●●
      新しい滅菌ガーゼで出口部をたすきがけで覆い、細い優肌絆で固定する。
      管をオムツで固定して、服を着せて、おしまい♪




      始めはこんなこと、毎日していかなきゃいけないんだ・・・
      普通の子みたいに、一緒にお風呂にはいったりできないんだな・・・
      なんて思ったものだ。

      そう思うのも束の間、赤ちゃんの管の感染は多いよ、とは聞いたが、まあ感染は日常茶飯事といったところか。
      周りの透析仲間のベビー達もミナも感染を繰り返し、ミナは入れ替え手術は免れたものの、周りの子達は
      幾度となく入れ替え手術を繰り返していた。

      入れ替え手術は動かないように張り付けにされるし、一週間抱っこもできないし、子供たちにとっては痛いし、これほどのストレスはないだろう。
      仲良くなったママ友達と、毎日励ましあったり不安な気持ちも正直に話しあったり、たくさん一緒に泣いた。
      子供のつらそうな姿を見るのは身を裂かれる思いだった。
      なんとか笑って笑顔を見せてやるのが精一杯だった。



      こんな経験を休まずしていると、立ち止まって泣いてる暇なんてなくなった。

      なんとか感染から守れるように、自分なりに熱を持って没頭し、いい方法を探しに探した。


      だから、感染がわかるといつも悔しくて泣けた。

      その度に、手を抜くな!って自分を叱った。


      先生と意見が合わなくて話し合ったりぶつかったりもした。
      そのときは『悪いことしたかな・・・』とも思ったけど、今思うとそれでよかった。
      信頼していたからできたことだから。


      だって、はじめてミナのために出来ることだったから、真剣にもなるよ。


      大切な宝物のような経験だった。


      絶対に忘れない。



       

       

       

      | ママ日記(未公開日記) | 22:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
      透析手術後・その後2
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        腹膜透析(機械『ゆめ』)




        初めて目にする腹膜透析の機械『ゆめ』は、『大きいなあ〜・・・』という印象だった。

        でもベテランの看護師さんたちは『えっ!これでもかなり小さくなったんだよ〜!』
        と教えてくれた。
        今は高さ20cm奥行き30cm幅45cm・・・くらいかな。
        それに石油タンクくらいの大きさの排液タンクもセット。
        さらに一晩に注液する液(1パック2L)を全て機械に繋ぐので、『う〜ん・・・マンションじゃ無理だね。』というのが正直な感想。

        でも前は、本体が小さい冷蔵庫くらいの大きさだったんだって。
        ・・・それなら十分過ぎるくらい改良されたんだね!(汗)

        私は機械は得意なほうなので、機械の操作はすぐに覚えた。

        CAPDをできるようになったら、管を繋ぐなどの清潔操作はできるようになっているので、
        ほとんど機械の操作だけ覚えれば合格点をいただけた。

        機械の操作はパパもしっかり覚えてくれた。

        これで家での透析もなんとかできそう。

        でも、家ではミナの3時間おきのミルク注入を全てやって、
        吐いたら(ミルクの度に吐くことなんて珍しくない)そのつど着替えさせ、
        その時間の間にお風呂や管の消毒、そして透析の準備から排液の片付けまで・・・

        と思うとちょっと不安になった。

        そう思うと、看護師さんや助手さんの助けが身に沁みる。


         

         

         

        | ママ日記(未公開日記) | 22:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
        透析手術後・その後1
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          腹膜透析(CAPD)




          その後腹膜透析はCAPDという手動の透析で開始された。


          透析のキットを準備していただき、手を消毒して、
          決められた時間に決められた量の透析液を秤で見ながら注入し、
          何時間か決められた時間をおなかに貯留させ、
          そして排液。
          排液量を計算して出して、先生に報告して次の透析の指示を仰ぐ。

          この作業を、日によって違うが何時間おきに一度、繰り返す。
          それを毎日。


          最初はずっと専門の看護師さんが、
          その後、毎日何度も看護師さんから丁寧に教えていただき、
          毎日練習を重ねて自分で出来るようになった。
          昼間は自分でやって、深夜〜朝までは夜勤の看護師さんがやってくれる。


          初めての医療行為、介助。
          自分がミスるとミナが苦しむと思うと恐ろしかった。

          ミナの管を透析キットの管につなぐ時と、外してキャップをつけるときが一番怖い。

          キャップの先に埃が入ったりしないように、透析中の部屋のドアやベッドのカーテンは
          あらかじめ完全に閉めるように決められている。
          間違って息がかかることも避けて、マスク着用も決められている。

          覚えるのはとても大変だった。

          でも先生や看護師さんたちは努めて明るく接してくださったので、
          彼らが毎日親身になって教えてくれることは、不思議なほど次々と覚えていった。

          その後、毎日何回もの腹膜透析をこなし、1〜2ヶ月ほど過ぎて、
          家でも透析が出来る、機械の『ゆめ』に移行していくことになった。

           

           

           

          | ママ日記(未公開日記) | 22:43 | comments(0) | trackbacks(0) |